先日、友人からこんな相談を受けました。
「職場で頑張っているのに、なんとなく浮いている気がして…。
業務の改善を提案したり、休日の会社のイベントに参加したり、特別なプロジェクトのメンバーにも立候補して、全力で取り組んでいるのに、
何となく、一部の人たちには煙たがられているように感じるんだよね。
私は、職場に貢献したいという想いでやっているのに、わかってもらえない…。
このまま自分のペースで進んでいいのか、それとも空気を読んで控えたほうがいいのか、どうしたらいいのかと思って…。」
その言葉に、私の心もドキッとしました。
なぜなら、かつての私自身も同じようなことで悩んだことがあるからです。
私はこう答えました。
「もしも「認められるか」とか「浮くか」ではなく、
「自分はどう在りたいか」で選ぶとしたら、どうするかな?」
しばらく沈黙が流れたあと、相談してくれた彼女は、そっとつぶやきました。
「そうなんだよね。それが、いちばんつらかったんだよね。自分を諦めちゃうことが。」
そして彼女の頬を涙がつたい、私も、深くうなずきました。
私も何度か、自分を信じてとった行動に、「誰も理解してくれない」「理解されなくて悲しい」と思った経験があります。
そしてそのたびに自分を見失い、周りに合わせようとして諦めたり、
逆に「どうせわかってくれない」と、心を閉ざして離れてしまったこともありました。
でも今なら、あの時の私にこう伝えたい。
「あなたは、軸を持ちながらも思いやりも持てる人だよ。
周りとつながりながら、あなたらしく進んでいけるよ。」
きっとこれは、「軸」と「思いやり」を同時に体験するための通過点。
私たちは、どちらか一方を選ばなくてもいい。
立ち止まりながら、揺れながら、でも自分の中の静かな声を聴いていけば、
必要なときには調整できる。
それが、これからの私たちの在り方なのだと思います。
彼女の告白を通して、私自身も新たな境地に行けた気がしました。
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